【つまらない?】ミステリー小説『誰が勇者を殺したか』ネタバレ感想

今回は小説の感想について

Amazonでかなり高い評価を受けていたので、気になって読んでみました


『誰が勇者を殺したか』っていうタイトル

結構物々しいタイトルだね

前提として、ドロドロした血生臭い系の作品ではないです

結構正統派のミステリー作品でした

目次

あらすじ

勇者アレス・シュミット、剣聖レオン・ミュラー、聖女マリア・ローレン、賢者ソロン・バークレイの4人は4年前に魔王を討伐し、世界に平安が訪れた。だが王都に戻ったパーティの中にアレスはいなかった。仲間たちは勇者アレスは死んだと報告する。

王国は勇者たちの偉業をまとめる事業を立ち上げる。レオン、マリア、ソロンたちが勇者アレスの学生時代を中心に彼の思い出を語る。仲間たちはかつてアレスを低く評価していたが、彼の努力を見て、アレスを勇者だと認めるようになっていった。だがアレスの死については3人とも言葉を濁す。

アレスのいとこのザックがアレスの死の真相を語る。実はアレスは王都到着前に魔族の襲撃で死去していた。ザックはアレスに成り代わり、魔王討伐後に仲間たちに真相を告げてパーティを去る。仲間たちは口裏を合わせ勇者は死んだと報告していた。

これらの聞き取りを行ったのは王女アレクシアだった。アレクシアは想い人であるアレスの手がかりを求め、アレスを勇者とした預言者に面会する。預言者はアレクシアの母だった。アレクシアの母からさらなる真相が明かされる。全ては娘のアレクシアを救うためであった。

*引用サイトはこちら

主人公のアレスは勇者に選ばれる

勇者は世界の危機になると、預言者によって見出される

勇者に選ばれたアレスは幼馴染のザックと一緒に勇者のための学園に入学する

そしてアレスは見事に魔王を討伐して、世界を危機から救う

でも勇者は帰ってこなかった

仲間は勇者が死んだという

その理由と真相を確かめるために王女が聞き込みをするところから物語が始まる

*引用サイトはこちら

主人公には3人の仲間がいて

剣聖のレオン

聖女のマリア

賢者のソロン

主人公は、剣も回復魔法も攻撃魔法も使える

でもそれぞれの専門家である3人には一つも勝てない

そんな彼がなぜ魔王を倒すことができたのか?

仲間の1人、1人にインタビューをしながらだんだんと深層に迫っていく感じで物語が進んでいきます

個人的な感想

勇者の正体

ここから結構なネタバレがあるので、ネタバレが嫌な方はご注意ください!

それじゃネタバレ有りの感想を

まず魔王を倒した勇者アレスは実は幼馴染のザックでした

二人は従兄弟同士で顔が似ていたので、周囲はそれに気が付かなった

*引用サイトはこちら

預言者に選ばれた本当のアレスは、旅に出て間も無くして魔人の襲撃を受けて亡くなっていた

とは言ってもその時点で魔人と差し違えるだけの強さを持っていたんだから
アレスは本当に勇者になれるだけの資質を持っていたんだと思う

そして唯一それを知っているザックは、アレスの代わりとして、学園に入学することに

彼だから成し遂げられた

ザックは、剣も回復魔法も攻撃魔法も、どれもアレスと一緒に練習していたけど
どの分野でも才能がなくまともに使いこなすことができなかった

入学時点では落ちこぼれでしかなかった

それでも剣はレオン、回復魔法はマリア、攻撃魔法はソロン

3人に頼み込んで一つずつ着実にマスターしていった

もちろん才能はなかったから、人より何倍も努力して

それでも、ずば抜けた結果は得られなくて、やっとこさ戦えるようになったくらい

それでも他の3人はザックが努力してるところを見ていた

最後まで諦めないこの男なら魔王を倒してくれるかもしれない

そう思ったからプライドの高い3人はザックの仲間になってくれた

そのおかげで4人は力を合わせて見事に魔王を倒すことができた

単純な強さよりも、人柄の良さが仲間を結びつけることに繋がった

これって大事なこと

「この人の言うことだったら、大変だけどやってみようかな」

って思うことって結構あるよね

そう言う意味ではザックには戦闘の才能はなかったけど、人を惹きつける力
リーダーシップがあったって事なんだろうなって。

見事にアレスの影武者として魔王を倒したザックは、仲間に自分の正体を告げる

そして、本当の勇者じゃない自分は消えることにするから、死んだことにしてくれと

そう言い残して仲間との別れを告げた

それで、王女様が勇者の死の真相を追っていく中で衝撃の事実が発覚する

なんと預言者は、歴代の女王が担っていて、女王はタイムループする能力があるらしい

正確には死に戻りみたいな感じで、死んだら自分の死を回避できるタイミングまで時間が巻き戻る

リゼロの死に戻りと同じだね

女王は勇者を見抜けた訳じゃなくて、勇者になれる可能性のある人を
片っ端から試していただけだった

それを100回以上繰り返して

最後にアレスを勇者に選んだ

だから勇者を殺したのは、彼を勇者に選んだ自分だと

そういった

まさかタイムループしてるとは思わなかった

まあでも、アレスより才能がありそうな3人がいてなぜ彼が選ばれたのかは疑問だった

実際はアレスよりも前に3人は選ばれていた

でもそれぞれプライドが高くて、協力することができなかった

才能はあってもそれだけじゃ魔王は倒せなかった

ザックがいたからこそ魔王を倒せた

これって現実でもそうだよね

人間どんなに優秀でも一人でできる事ってたかがしれている

現実には多くの人が協力しあって今の社会が成り立っている

そんなことも示唆しているんじゃないかと思った

人の可能性は誰にも推し量れない

この作品を通して思ったのは、人の可能性は誰にも推し量れないと言うこと

最初は誰も勇者になれるだなんて思っていなかったザック

でも諦めず誰よりも努力し続けた結果それを成し遂げた

これは僕らにも言える

最初から上手くできる人ばかりじゃない

失敗もたくさんするかもしれない

それでも諦めずに続ければ、いつかは大きな成果につながるかもしれない

そんな人の持つ無限の可能性を信じる心

大人になるにつれて忘れてしまう人が多いけれど、幾つになっても挑戦者であれ!

作者のそう言うメッセージが込められているように感じた

作者のロマン溢れる後書きが好き

作者の方はあとがきで、44歳から小説を書き始めたことを明かしています

44歳からってすごくない?

僕は今アラサーですが、もうすでに

「自分の人生、これから先も大したことできないだろうなぁ」

みたいに思ってある種諦めていました

でもこの作者みたいに何歳になってからでも、自分が諦めなければ何でもできるんだって

そんな勇気をもらえた気がする

今、作者は本屋大賞を狙ってるそうな

諦めなければそのうち成し遂げる日が来るかも?

今後も活躍に期待したい

そんな小説と作家さんでした


今回はこの辺で

それではまた

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次