【ネタバレあり】八目迷の『時と四季シリーズ』全巻読んでみての個人的感想

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【時と四季シリーズ】全巻読んでみての個人的感想

皆さんこんにちは、マロです

僕は小説が好きでよく読むんですが、特に好きなのが『八目迷』先生の小説

作品としてはボーイミーツガールの恋愛ものですが、普通の恋愛ものとは違う

どの作品も『季節』と『時間』がテーマになってる

良くあるタイムループものじゃなく色んな形で時間が物語に影響してくるのが面白い

今回は4作品全部読んで見ての個人的感想についてまとめてみます

時と四季シリーズ

夏へのトンネルさよならの出口


まず1作目は「夏へのトンネル、さよならの出口」

これは映画化もされたので1番有名な作品

*引用サイト

僕も入りは映画からでした

内容は小説とはちょっと違うけど、大まかには同じ感じ

なんでも願い事が叶うけど、時間の流れがトンネルの外とは違う「ウラシマトンネル」がテーマ

家族を取り戻したい主人公と才能を手に入れたいヒロイン

終盤でヒロインを置いて、一人でトンネルに入ってしまったのには結構驚いた

個人的には4作の中で面白さは3番目かなぁと思う

まあどれも面白いからこの作品がつまらないなんてことは絶対ないけど

昨日の春で君を待つ


個人的に1番面白かった作品

春休みの間、地元の島に帰ってきた主人公

そこには幼馴染のヒロインがいるんだけど、実の兄から日常的に暴力を受けていた

そして主人公が帰ってきた日にその兄が死んで

なぜか気がついたら数日後に時間がタイムスリップして

そこから1日時間が進んだら2日時間が巻き戻る形で物語が進んでいく

ヒロインが結構壮絶

頑張って貯めたお金を兄貴が使い込んだシーンは絶望感がすごかった

実の家族でも死を願いたくなる気持ちも分かる

結構重めの展開が続くけど、最終的にハッピーエンドで終わって読んで良かったと思える

そんな作品

琥珀の秋、0秒の旅


個人的に4作品の中では1番惹かれるものがなかった

時間が停止した世界で主人公とヒロインの2人だけが、なぜか動けて

時間停止の原因を探るために、旅をする

設定は悪くないんだど、作品全体を通してずっと閉塞感がすごい・・・

何て言うんだろうか

ずっと鬱屈とした雰囲気が漂い続けてて

主人公とヒロインもイマイチ好きになれなかった

ヒロインが露店に並んだ商品をなんの躊躇もなく盗るところとか

うーんって思ってしまった

終わり方もすごくあっさりと終わってしまったので

「え?なんのための物語だったんだろう?」って感想

多分生きづらい世の中でも生きていかなければいけないって事と

小さな希望でも生きる希望になり得るって事を伝えたかったんだと思うけど

あんまり自分には刺さらなかったかな

好きな人は好きな作品だと思います

終わらない冬、壊れた夢の国


時と四季シリーズ最後の作品

どうやっても出られない遊園地から出たい主人公と出たくないヒロイン

1日がループし続けるのになんでヒロインが出たくないのかと思ったけど

まさか躁鬱で、躁状態のままでいたいからだったとは・・・

確かに躁鬱は躁状態とうつ状態を繰り返して、ジェットコースターみたいに
精神が変動していくから、どっちかといえば躁のままでいたいと思うのかもしれない

最初は身勝手なように見えたけど、最終的にはヒロインのことが
好きになったし、幸せになって欲しいと思えた

遊園地に出てくるマスコットキャラは怖かった

夜になるといつまでも無言で追いかけてくるとかホラーじゃん・・・

最終的に遊園地から出るために、主人公がわざとマスコットたちに
殺されるシーンは物語と分かっていてもくるものがあった・・・

さすが最も酷い目に遭うと作者に言われた主人公だ

終わり方は二人の今後を応援したくなる感じで結構好きだった

時と四季シリーズ最終巻に相応しい出来だったと思います

というわけで今回は全巻読んでみての個人的な感想でした

今後も作者の作品は追っていきたいと思います

それではまた

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